第5章 最強教師とエロ教師
「・・・・・・先生」
「顔赤いぞ」
「うるさいですよ。じゃなくて、先生」
「なんだ」
「当たってます」
「ああ。わざと当てている」
どうにかならないのかなこの人。
「・・・やめて下さい」
「いいじゃねえかよコレくらい。さっきまでてめえのケツに入っ」
「やめてください」
淡々と言葉を被せると先生は面白くなさそうな顔をしてわざとらしく溜息をついた。
やれやれじゃねえよ。
溜息をつきたいのは私だ。
どう考えても私だ。
殴ってやりたい、この好色漢。
「ホント・・・もういい加減にしてください。私は寝たいんです。明日一限から数学の小テストなんですよ」
「ああ?なんだよ、俺に言えば対策付けてやったのに。あの野郎が出してくる問題くらい完璧にヤマかけられる」
「・・・・・・あんたマジで教師やめたら」
仮に自分だって数学教師だろう。
ちなみに私のクラスの数学担当はナイル先生だ。
さらに付け足せば担任でもある。