第5章 最強教師とエロ教師
なるべく早めに教師クビになれ。
言葉にするのも馬鹿らしくて口に出すことは無かったが、無駄に勘が働く先生はどうやら何かを察したらしい。
フッと性悪をひけらかしたような笑いを零してカプリと私の首筋に噛みついてきた。
ああ、いや違った。
そんな生優しいものじゃない。
ガブッとだ。
「ぃッ・・・・・・っ」
「躾」
「ウザいですっ。凄くウザい!」
ちょっと涙が出た。
いい加減頭に来て、肘で押し退けたのはそれまで許容してきた先生の腕。
ベッドに片腕をついて上体を起こし、ギッと振り返ってふざけた大人へ抗議の目を向ける。
ところが待ち構えていたかのようにその腕は正面から私の首に回され、うわっと小さく声を上げた時には手洗い動作で引き寄せられていた。
ボスッと、しっかり抱き止めてくる腕の中に埋もれる。
「・・・・・・あんたね・・・」
顔が近い。
身を引こうとしても回された腕は解かれる事なく、さらには下半身まで先生の足によってがっちりホールドされてしまった。
私に逃げる側は無いようだ。