• テキストサイズ

悪い大人に捕まりました【進撃/リヴァイ】

第4章 大人の階段





先生はすぐに河川敷まで来て、私を車に乗せるとどこかへと連れて行った。


着いたのは先生の自宅。


何をしているのだろうと思う反面、先生の近くにいることで落ち着いている私がいた。



「フられたか?引っぱたかれたんだろ」



ソファーに座る私の前に、先生は麦茶を出して訊いてきた。


隣に腰かけて無表情に顔を覗き込まれる。


確かに引っぱたかれはしたけど・・・。


私は先生に目を移して首を傾げた。



「もしかして赤くなってたりします?もうそんな痛くないんですけど」

「女に殴られると大抵の男はそういう顔付きになるんだよ」

「私の場合は男ですけどね」



薄く笑われた。


ちょっと情けない気分だ。


多分あんまりよろしくない経験が豊富なのだろう先生は、女の人に殴られた後の男性感情にも詳しいらしい。


そしてきっと、これも本人の実体験だ。



「・・・殴られるような事言った私が悪いんです。でもなんかすっきりしました」



引ったかれた瞬間、驚きよりも肩の荷が下りたという感想の方が強かった。


ジンのことは嫌いではないし、可哀想なことをしてしまったという思いもあるけれど。



/ 182ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp