第3章 夏休みのご予定は?
ただ単に驚いた。
そして以前にもここで、先生にキスされたということを思い出した。
あれは先生がふざけただけで気にすることもないと思っていたが、少しくらいは警戒しておくべきだったのだろうか。
今の今まで、されたこと自体忘れていた。
まさか二度も、それも濃厚なものをしてくるとまでは思わない。
「ん・・・・・・」
煙草の味が広がる。
慣れない煙たさは不味いという印象が強いが、唇同士が擦れ、舌が触れ合う感触は嫌悪するようなものではなかった。
子供には刺激の強すぎる経験をしていると言うことだけあって、先生のキスは力が抜けるほどの甘ったるさを醸し出す。
落ち着きを取り戻してみても敢えて逃げようという気は起きず、手を地面につけたまま私は先生を適当に受け入れていた。
「・・・ンン・・・・・・」
舌を吸われる。ヤバイ、気持ちいい。
先生がどういうつもりかは私の知るところではないけど、相手が学校の教師ということさえ目を瞑れば悪い気もしない。
唇を食むように撫でながら、舌は卑猥な様子で私の舌を絡めとる。
私に抵抗の意思がないと分かった先生は、引き寄せるために頭に添えていた手の力を緩め、ゆっくり梳くように髪に指を通してきた。