第3章 夏休みのご予定は?
前を向いたまま気まぐれに、大した心づもりもなく口を衝いて出た問いかけ。
私が話に食いついてくるとは思っていなかったのか、先生は一度私のことを眺め下ろした。
私はそれに向き合うこともなく、やる気のない中で独り言のように呟く。
「私はそういうの良く分かんないんです。なんかメンドーだし。いい子だと思ってた相手でも付き合い出すと急に疲れるっていうか・・・」
どうしてかは私にも謎だ。
だけど今までずっとそうだった。
それはジンにも当て嵌まり、さっきの電話でもそれが言えた。
あからさまに甘えられれば引いてしまうし、依存されると離れたくなる。
私の性格は相当歪んでいるのだろう。
きっとジンとは近いうちに終わる。
夏休みの予定を聞かれ適当な答えではぐらかすと、毎年地元で開催されている花火大会には行きたいと言われた。
もしかしたら、一緒に出かけるのはそれが最後になるかもしれない。
行事の一つもなければ私の重い腰は上がらないから。