第8章 結局格好いいリヴァイ先生
「ピ・・・・・・ピクシス教頭・・・ッ」
なんで。
予想していなかった事態に私はその場にピシリと張り付いた。
「おお。たしか君は一年のレティシア君だったかのう?なんだねリヴァイ。後輩らを待っとったんじゃないのか」
「あいつらもすぐこちらへ到着する。このガキは俺のツレだ」
普通に話を進めているが私には状況が読めない。
なぜ教頭がここにいる。
プライベートな時間、こんな所で私と先生が一緒に居る所なんて教頭に見られてはまずい。
「あ、の・・・先生・・・・・・」
「メイリー。今日の昼までこの部屋は俺とペトラの見合い会場として貸し切ってある」
「・・・・・・はっ?」
「安心しろ。前にも言った通り本当に俺が見合いしてくるわけじゃない。
だがこの中にいる相手方の両親は何も知らねえ。俺達はこれからここに来る野郎にドッキリを仕掛ける」
「・・・・・・へ?」
意味が分からない。
ドッキリ?
先生は真面目な顔をして何を言っている。
俺達とはなんだ。
横でのほほんとしている教頭も仲間なのか。