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悪い大人に捕まりました【進撃/リヴァイ】

第8章 結局格好いいリヴァイ先生






この電話もどうせ大した話ではないに決まっている。



ヤラせろとか、ヤラせろとか、ヤラせろとか、きっとヤラせろとか言う話だ。



さっさと電話を切りたい一心で、感情を打ち消した冷静な声で問いかけた。




「ご用件は」


『どこのテレオペだお前は』


「本日の営業時間は終了いたしました。恐れ入りますが営業時間内にお掛け直し願います。営業時間は土日祝日を除く平日午前九時から午後七時三十、」


『おい、分かった用件を言う。ないがしろにすんじゃねえよクソガキ。てめえ今度泣くまで抱き潰すから覚悟しとけよ』




大抵いつも泣くまで抱き潰してくる変態がどの口で。



はっと悪態づいて笑うと一瞬間があった。



電話の向こうでイラッとした表情をしている先生の顔が目に浮かぶ。




『可愛くねえなマイスイート』


「私お菓子じゃないです」


『バカ言え。お前以上にクソ甘えもんがあるか』


「あんまり食べると体に悪いですね」


『だが俺はお前のためなら血糖値が上がっても構わない』


「そうですか。私、健康な人が好きなんです。さようなら」


『待て。早まるな。先月の健康診断の結果を婚姻届と共にお前に送りつける』


「結構です。特に婚姻届」


『俺の体脂肪率を見たら筋肉バカのお前ならトキメクに違いねえぞ』


「・・・・・・」




それは少しだけ気になるかも。




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