第7章 勘違い
「何も考える必要なんかねえ。余計な事は抜きにして今はただ俺の下で存分に喘げ」
「頭沸かせんのも大概にしろよ変態教師」
「余程俺に調教されてえらしいなクソガキ。今のはお前、頬赤らめてトキめくとこじゃねえかよ」
先生は心底不服そうだがさっぱり理解できない。
一体そのセリフのどの辺にトキめけと。
むしろヒク。
全力でドン引きだ。
ズイッと迫ってきた先生の口元を拳で覆い、ぐぐぐぐっと攻防戦を繰り広げる私たち。
力でこの人に敵う事のまずない私にとっては確実に不良な状況の中、生徒を追い詰める無情な教師は不穏に右手をごそごそ言わせ始めた。
やたらめったヤラシイ手つきでゆっくりと裸の胸に這う指先。
鳥肌立つようなくすぐったさに身を竦め、もう片方の手で咄嗟にその腕を掴んだ。
ヤメロと吐き出そうと意気込み、しかしそれを見計らったかのように、
「っヤぁん・・・・・・ッ」
キュッと摘ままれた乳首。
不意打ちに思わず変な声が出てはっと目を見開いた。
みるみるうちに顔中が熱くなっていくのが分かる。