第7章 勘違い
「大っっっ嫌いです!!」
ついちょっと前に明るみに出た対淫行教師用の最終兵器、というか単なるNGワード。
これでまた仔ウサギ化すればいい。
泣いている隙に今日はもうとっととズラかろう。
さもなければ私の大切な所は魔王の手に堕ちる。
明日一日腰が立たない状態にされる前に全力で回避してやろうと言う、そんな対抗心から踏み切ってみた作戦だったのだが。
「・・・ほぅ」
「・・・・・・ぇ」
効いている感じがしない。
「いい度胸だな」
「・・・・・・なん・・・・・・え、なんで・・・ちっちゃい『つ』の攻撃力は・・・・・・?」
「バカ言え。俺に二度目が通用すると思うか。ちょっと蚊に刺された程度だ」
そんな俺様ルール知るか。
それでも蚊に刺された程度のダメージはしっかり受けているこの人は、攻撃を倍にして跳ね返す気満々で寒気のする薄ら笑いとともに凄んできた。
「メイリーよ」
「・・・・・・」
「餌が必要か?」