第7章 勘違い
「お前は誤解している」
「・・・もう、いいですよ。あなたは見合いして結婚して、勝手に幸せになればいい」
「誰と?」
「そんなのっ・・・・・・」
「他の女なんかいらねえよ。お前じゃなきゃ意味がない」
「ッ・・・・・・」
そんな軽々しく・・・・・・っ、
「・・・・・・ふざ、けないでよ・・・適当な事を言わないでッ・・・・・・」
「そうじゃねえメイリー、」
「うるさい、ヤりたきゃヤったらそう言ってんでしょ!同情だか何だか知らないけど要らないのよそういうの!!」
「おい。落ち着け」
「落ち着けって・・・・・・ッあなたはなんでそんな落ち着いているのよ!?」
堰き止めていた物を溢れさせてしまうのなんて簡単で、気づけば思わず掴みかかっていた。
目には涙を溜めて怒りに顔を赤くさせて、大人に噛みつく子供の姿なんてどう頑張ったてみっともないものでしかない。
そんな私を、この人はじっと静かに見つめている。