第6章 見合い?
「・・・・・・先生、めっちゃ苦しいです」
「バカ野郎、色気がねえ。言い直せ」
お気に召さなかった。
セリフを一つ無かったことにされ、再び頭グリグリと体ぎゅうぎゅうからやり直しをさせられる。
私が要求に応えない限り、おそらくこれが延々と続くのだろう。
やめてマジで。
「・・・・・・先生・・・」
「また苦しいなんてボザきやがったらここで犯すぞ。可愛い感じの返事だけ寄越せ」
「そんなメチャクチャな・・・」
どんなだよ可愛い感じの返事って。
私に可愛さを求めないでほしい。
心底面倒臭いけれど、しかし言わなければ私はここで犯されるそうだ。
うーんと悩み出す私に逃げ場はない。
そしてさらに追い打ちをかけるように、ヒシッとしがみ付いて離れない後ろのこの人は無駄にドスの効いた声で急かしてくる。