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キメツ学園ー輪廻編【鬼滅の刃】

第85章 無色透明


先輩の方が優勢だけど優鈴も負けちゃいない。必死に食らいついている。

だけどやっぱり体も大きな先輩が滅多打ちにしていた。


「おーほっほっほ!!!準備運動にもならないわ!!」

「風の呼吸アタック!!」

「えなにそれ」

「古の重みを思い知れぇえええええ!!!!!」


優鈴が渾身のスマッシュを繰り出す。…うん。普通のスマッシュ。


「雷の呼吸ブロック!!!」


そして天晴先輩もなぜか叫ぶ。うん。普通のブロック。


「雷のくせに!!!」

「風のくせに!!!」


2人はシャーッと唸る。

…なんでそんなに敵対心があるんだろうか。


「あんな刀ぶん回すしか脳のない奴らに負けるわけないでしょうが!!」

「ああ!?騒音鳴らしまくる奴らよりこっちの方が有能だわ!!!」

「なんですって!?」

「ビリビリうっせぇっつってんだよ!吹き飛ばすぞ!!」


そっからはもうピーーーっという音を入れないといけないくらいひどい言葉の嵐だった。


「風の呼吸の方がすごい!」

「雷よ!!」


最終的にどちらの呼吸が優っているのかという話になった。


「風はずっと昔からある呼吸で…」

「そんなの雷だって、基本の呼吸……」


しかし、急に勢いが弱くなった。かと思えば2人はずかずかと私に詰め寄ってきた。


「ねぇ、どっちがすごい呼吸だと思う!?」

「雷の方がすごいわよね!!」

「……」


ついに私に聞いてきた。


「風の方が歴史あるよね!?」

「雷の方が、由緒正しい感じするわよね!?」

「…1番古いのは日の呼吸で、あとは水と炎が続きます。岩と風と雷は大差ないのでは?」

「「ある!!!」」


2人は揃って叫んだ。


「………じゃあ、ジャンケンで勝った方が…」


適当にそう言うと、2人は真剣にジャンケンを始めた。

優鈴には力があるから勝つのは彼かと思ったが、違った。


「はい私の勝ちぃ〜」

「え…っは!?はあああ!?はああああああああああああああ!?!?!?」


優鈴はあっけに取られていた。そりゃそうだろう。だって優鈴なら天晴先輩が何を出すかとかわかるはずだ。
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