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キメツ学園ー輪廻編【鬼滅の刃】

第70章 本当に最強?


「犯人捕獲だァ」


実弥はそう言っておはぎを抱っこして戻ってきた。

……ああ。なんとなく。


「あなた、寝てる間にリモコン踏んだわね?」

『何か足に当たったがりもこんとやらは知らん。』

「わかった。」


おはぎはするんと私の足の間に入ってきた。


『ちょうどいい。ここにいさせろ。』

「…今度からリモコンは隠さないとね。」

「そうだな。ほら、これ飲め。」

「わあい!」


渡されたカップの中にはコーンスープが入っていた。
実弥も私の横に腰を下ろし、ヒーターの前で暖を取った。


「雪山で遭難したらこんな感じなのかしら。」

「……だろうな。」


あれ?なんか起きる前になんかあった気がしたけど…気のせいかな?

まあ覚えてないなら大したことなかったんだろうな……。


「まあでも今日はお家でぬくぬくして…」

「いや買い物行くし」

「ふえ」


今日は実弥がお休み。休みだからこんな風に二人で並んでダラダラするのもいいかと思っていたのだが。


「なっ何を買うの!?」

「お前は家にいていいぞォ」

「そんな寂しいこと言わないで連れて行ってよ!私を置いていったら悲しくて泣いちゃうんだから!」

「わ、わかったから落ち着け…」


実弥にしがみついて懇願したかいあって私も買い物に同行できることに……。

ならなかった。


「俺の個人的な買い物に連れ出せねえよ。な?家で休んでろ。」

「家では休まらないの!あれしなきゃこれしなきゃってなるの!!私も連れてけ!!」

「、今日だけだから…」

「今日は今日しかないじゃん!」

「…そうだなァ」


…もしかして実弥も一人でのんびりしたいのだろうか。
ううん、そう考えると…。


「じゃあ、俺の買い物は明日にして、今日は一緒に出かけるか。その後に一緒に家のことやろう。その代わり明日は家で休んでてくれよ。」

「……実弥が休めないじゃない」

「俺は毎日休んでる。」


実弥はポンポンと私の頭を撫でた。


「いつ休んでるの?」

「休まなくても家に帰ると癒されるからあんまり疲れねえんだ。」

「癒される…猫がいるから?」


おはぎのことを言ってるんだと思ってそう聞いたのだが、実弥は急に笑い出した。


「ははッ、でかい猫がいるからな。」

「?」


おはぎってそんなに大きいのだろうか。
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