第70章 本当に最強?
実弥は青い顔でグラタンを食べていた。
「美味しい?」
「…美味しい…デス……」
「……そういうことははっきり言ってほしいなぁ。」
「とても美味しいです」
「うふふ」
よかった。
春風さんが作るところを見ていたからそれで作り方覚えられたんだよね。…やっぱり私も料理教室とか行ったほうがいいのかな。実弥に美味しいご飯食べて欲しいしなぁ。
「いーーっぱい食べてね」
「…ハイ」
こんな感じだったが、実弥は全部食べてくれた。
おかわりもしてくれたので本当に美味しかったんだなと嬉しくなる。
さっき言ったのがきいているのか実弥はだいぶ落ち込んでいるようだ。フハハハハハいつもの仕返しだぜこの野郎。
と、まあ実弥にお灸を据えたことで今日は満足して寝た。
『お前のせいだ』
『お前のせいで、俺は大人にならないといけなかった』
『恨んではいない』
『とでも言うと思ったか?』