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キメツ学園ー輪廻編【鬼滅の刃】

第48章 霞の女


あれから夜になるたびに実弥が薬をぬれと言ってくるので、私は甲斐甲斐しくそれにこたえていた。

薬をぬる間は本当に静かで、やはり私に寄りかかってピッタリくっついてくるのが可愛い。

それでもかゆいと言う時は寝るときに患部をさすってあげて、うとうとするまでそれを続けることとなる。


……。


世話が焼ける、と言うのだろうか。全く苦ではないのだが…。実弥はこれでいいのか??


実弥が早い時間に寝るので、私は暇になってテレビを見る。最近は私の方が寝付きが悪くなってしまった。

なんだか最近そわそわして落ち着かないのよねえ。季節の変わり目で浮かれてる?いや、そんなことないか。

自分の体に変化があるのは目に見えている。妊娠すると不眠になるって言うし。それだけ子供が成長している証拠でホッとするんだけど。


テレビを見て目が疲れたら、自分の部屋に入って私も寝る。そんな生活の繰り返しだった。


















































実弥がご機嫌で起きてきた朝、今日は休日なのでいつもより遅起きだった。
私は彼が起きる時間になってもまだベッドの中で寝転がっていた。


「……全然寝れなかった」


なんとか起き上がり、着替えて朝の準備をする。

寝ぼけたままリビングに行くと、実弥がおはぎとじゃれていた。…ああ、可愛い。この光景でご飯三杯いける。


「おはよ」

「おはよう」


私も実弥の横に並んで輪に加わった。
よしよしと頭を撫でると、おはぎは嬉しそうに目を細めた。

…この時間が一番幸せかもしれない。


でも。





























______ほんの瞬きの幸せでも、手に入れるためには永遠とも思える苦しみが必要となる
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