第94章 現代版柱稽古
電話を切ったらみんなの確認も終わったみたいで、私はさりげなく元の場所に戻った。
ちなみにみんなの刀は何一つ問題なかった。
でしょうね。
「それじゃ、チームごとに集まって作戦会議していーよー。」
ということで。
いよいよ稽古が始まるのだなと言う雰囲気になってぴりついた。改めてメンバーを見渡して確認する。
紅チーム(10名)
悲鳴嶼
煉獄
宇髄
胡蝶(姉)
時透
霞守
安城
不死川
冨岡
伊黒
白チーム(10名)
胡蝶(妹)
木谷
氷雨
継国
霧雨
竈門
嘴平
甘露寺
我妻
栗花落
同じく周りを見渡していた優鈴がはあ、とため息をつく。
「戦力差よ」
「それ」
私はうんうんと頷いた。
「柱じゃない子が全員こっちきちゃった。それに圧倒的にパワー不足だなぁ…。向こうを見てみろよ、筋肉ダルマしかいねーぞ。」
「でも勝算はある。」
「え?」
優鈴だけでなくみんながキョトンとする。私は両隣にいた縁壱さんと春風さんの腕をつかんだ。
「この二人がいる。」
「…あまり過度な期待は……」
「ちょっと困りますよねぇ。」
二人は苦笑していたけど、まあ間違いなくこのチームのツートップだろう。
「…じゃあその二人を軸にするとして、どうやって相手の強固な布陣を切り崩しましょうか。」
「何をやっても阿国には居場所がバレますし…。」
「大丈夫、春風さんと優鈴がいます。」
この二人は特別な力を持っている。相手の動向も探れるはずだ。
「力では勝てないのでまず…」
「えっ!?えっ!?はいはいはーい!!話が難しくてついていけませーん!!」
「さん俺もわかりません!!」
「わっ、私も…」
「わかりません助けてください!!!!!」
「俺はわかる!!」
私はなるべく分かりやすく、密璃たちに作戦を説明した。
なかなか理解してくれない子もいたけど、時間をかけて何とか納得してもらえた。