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loop-ループ-いつか辿り着く世界【鬼滅の刃】

第4章 ギフト



普段名前が使用している部屋へ辿り着いた杏寿郎が腕に抱いた名前をそっとベッドに寝かせると、途端に彼女はコトリと意識を失った。
間を空けず部屋を訪れたしのぶは、チラリと杏寿郎を一瞥してから名前の診察を始める。
その様子を傍らで静かに見守りつつ、杏寿郎は部屋の入り口で様子を伺う炭治郎と善逸を手招きした。

「胡蝶!一度だけだが、苗字がまた時戻りを引き起こした。君は何か感じなかったか?」
「時戻り、ですか?お館様からも仔細は伺ってますが、実際のところ時が戻るなど俄には信じられませんね・・・そもそも、私にはこれといった変化を感じ取れませんでしたし」

「・・・貴方達はどうですか?」と恐る恐る部屋に入ってきた二人にしのぶが声を掛けると、彼等は揃って首を傾げる。

「残念ながら、時戻りについては煉獄さん以外は認識出来ていないみたいですね」
「うむ、その様だな!」
「私の診たところ名前さんの身体にこれと言って深刻な異常はありません。意識も暫くすれば戻るでしょう」

しのぶの言葉に、室内に居た人間はホッと息を吐いた。


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