第3章 鬼殺隊と鬼
「では、行くぞ!」
「煉獄さん、名前さんの目隠し忘れてますよ」
「む、そうだった!頼む胡蝶!」
「はいはい。名前さん、ちょっと失礼しますね」
何故か目隠しされて、煉獄さんに姫抱きで鬼殺隊本部へ連行される事になった。
・・・え?
待って!何で抱っこなの!?
しかも目隠しって、一体何プレイ!?
「あ、あの、煉獄さん?これは一体・・・?」
「すまない苗字!本部の場所は秘密なので我慢して欲しい!」
密着している所為で、煉獄さんの厚くて硬い胸板とか私を抱える筋肉質な両腕の力強さとかが、ダイレクトに伝わってくる。
しかも煉獄さんから何か良い匂いがしてクラクラしてきた。
いやクラクラするのは煉獄さんの声が大音量な所為かもしれないけど。
もう心臓痛い、爆発する。
「そういえば君が蝶屋敷の敷地から出るのは初めてではないか?」
「あ、はい・・・そう、かも?」