第7章 協力者
「いいか?お前ら!まず始めに言っておく!」
ずびしっ!と三人を指差した天元は自分を神だ、お前らは塵芥だ、と言い放つ。
「俺に口答えはするな!神である俺を崇め立てろ!この俺の教えを受けられる事を光栄に思え!
そしてもう一度言う、俺は神だ!!」
しーん・・・と道場が静まり返り、三人の少年達は無言で天元を見つめる。
「具体的には何を司る神ですか?」
「良い質問だ、お前は見込みがある!俺は派手を司る神・・・祭りの神だ!!」
「・・・(アホだこいつら)」
バビッ!と手を挙げた炭治郎の質問に、ビシッとポーズを決めて答える天元。
そしてそれを、呆れた目で見つめる善逸。
「俺は山の王だ!宜しくな、祭りの神!」
「何言ってんだお前・・・気持ち悪い奴だな」
「・・・(同属嫌悪ってやつか)」
伊之助の台詞に天元は嫌悪感を露にした。
ムキーッと怒る伊之助と顔をしかめる天元を見比べた善逸は、シラケた表情を浮かべて溜め息を吐いた。
「・・・さて、そろそろ良いだろうか?裏山へ走り込みに行くぞ!」
天元と少年達のやり取りを腕を組み黙って見ていた杏寿郎は、何事も無かったかの様に全員を促した。
この場で一番凄いのは、この状況に一切動じない杏寿郎かもしれない、と善逸は思った。