• テキストサイズ

loop-ループ-いつか辿り着く世界【鬼滅の刃】

第7章 協力者


「ったく、俺様はてっきり別口の話かと・・・いや、何でもねぇよ。兎も角胡蝶の件だが、先ずはアイツを納得させるだけのもんを用意するこった」

そう言いつつも、天元はそれを成すのは恐らく難しいだろうと思っている。
毒で満たした己の身を喰わせて鬼を殺そうなどと、並大抵の覚悟では出来ないだろう。
それだけ彼女は実姉を殺した鬼に対して、激しい憎しみを抱いているのだ。

「うむ!」

グッと握り締めた拳を見つめ、杏寿郎は力強く頷いた。
上弦の鬼との戦闘で隻眼となっても、この同僚の目力の強さは変わらない。
燃え盛る炎の様な瞳は何処までも真っ直ぐだ。

「時に宇髄、君の奥方達は息災か?」
「はあ?」

ぐりんと首を回し、自分に視線を向ける杏寿郎の唐突な言葉に、思わず天元は片眉を上げる。

「確か三人、皆君と同じ忍者で優秀なくノ一だと記憶しているが」
「まあな。ついでに派手に別嬪だぜぇ!今は花街で鬼の情報収集に励んでる」

花街という言葉に杏寿郎がピクリと反応を示し、怪しんだ天元はすかさずそこを突く。

「何だ煉獄、花街に何かあるのか?」
「ある!・・・が、それも今はまだ言えない!」
「ほぉー。そいつは例の未来からやって来たとか言う女からの情報か?」
/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp