• テキストサイズ

loop-ループ-いつか辿り着く世界【鬼滅の刃】

第6章 彼女の力


『さて、君はどうしたい?』

ーーーどうって?

『もう一度あの世界へ行くか、この場所に留まるか、それとも元の世界へ戻るか。名前はどれを選ぶ?』

ーーー私は・・・杏寿郎に会いたい。
もう一度あの世界へ行きたい。

『ふふふ。君はそう言うと思ってたよ。それでこそ名前だ。良いよ、あの世界へ行っておいで。但し、向こうへ行ったらここでの事は全て忘れてしまうからね』

ーーーありがとう。

『ああ、そうそう。君に与えた力、折角だから今度はもっと上手く使える様に頑張ってね・・・何?どうかしたの?』

ーーー向こうへ行く為の取引、今度はアナタに何をあげれば良い?
私がアナタにあげられる物、未だ何か残ってる?

『・・・ふふ、あはははは。君のそういう律儀なところ、好きだなぁ。うん。大丈夫、もうもらってるよ?』

ーーー??

『ふふふ。ねえ名前、無限に在る世界の中で、いつか君の望む世界へ辿り着いた時、また会おうね』

ーーー私の、望む世界?

『さあ、そろそろお別れだ。名前、君の大切な煉獄杏寿郎が呼んでるよ』

暗い水の中に居た身体が、何かに引っ張られる様にぐんぐんと浮上していく。
/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp