第6章 二夜…裏腹な私と彼
腿に乗っていた彼の手がシーツの下で私の手に重ねられた。
こちらの指に沿わせて。
「旭はそこ触ってて。 俺は中で」
私の指に絡まる遥さんがもっと奥へと進めてくる。
その指の腹が秘裂にぬるりと滑ってきた。
「あっ……そん」
「嘘だったらもっと苛めるって言っただろ…は、潮吹いたみたいだな、コレ」
そこの、入り口の唇を摘んで余った指、だろうか。
それで入れるとまではいかないにしても、とん、とん、と叩くように浅く粘膜に触れる。
「…ぁあッん」
見えない所で触れ合う手、なのにそこをこんな風にされるのは何だか胸がどきどきした。
それにずっと遥さんが興味深そうに私の顔を見ているのがとても気になる。
「トロトロしてんの、凄え舐めたい。吸って噛みたい」
そんな事を遥さんが小さく呟いた。
呟くにも満たない位の音量だった。
私の耳がそれを捉えてしまい何故かお腹がずくんとした。
「遥…さん」
「滅茶苦茶に抱くの好きだ俺。 でもそんなんばっかりだと旭、逃げるだろ? こないだも俺後味悪かったし」
それでは帰り際のあの言葉は気のせいでは無かったのだろうか。
「これでも我慢してんだから…ホラ、手え止まってんぞ。 これだろ、こんな腫れて」
そろ、と私の指先にあるそれを触ってきた。
それだけの刺激でも肩が揺れる。