第6章 二夜…裏腹な私と彼
ベッドに近付くと直ぐ、彼は下着だけになった私をその中に引き入れた。
「冷えてんな」
そう言って腕の中に私を収めた。
こちらの頭の上あたりから静かに降ってくる。
これも私と同様、大きな声などは好きではないみたいだ。
「こないだは……」
彼が口に出しかけたが止めた。
「言い訳はしない。けど、そこまでガチガチに怖がられると余計苛めたくなる」
実はずっと彼の中で震えて固まっていた。
どうしても、先々週の事が脳裏から離れなかった。
からかって言ったのかも知れない。
だけど週明けまでダメージを受けていた体は思い出すだけでも辛かった。
「嫌、です」
「無理だな」
私の胸に手を伸ばした彼が指先でそこを撫でた。
撫でて円を描くように触れ、胸の先をそっと押し込んだ。
色付いた部分を往復し少しだけ膨らんできた。
もう片方も同じ様にそうする。
「旭のここは可愛い」
「………ッ」
子供っぽいって、言った癖に。