• テキストサイズ

Honeymoon

第6章 二夜…裏腹な私と彼


そしてそう言った彼はちっとも有難そうではなかった。

とはいえ、本当の事だと思うんだけれど。
性格は少し、いやかなり危ないけど。
仕事も何をしてるのかよく分からないけど。

少なくとも遊ぶ相手には不自由しなさそうだと思う。

「食ったらこんなとこ出るからな」

やはり彼自身もこういうお店は好きではなさそうだった。
だからといって出るからまた飲み直そう、というような雰囲気でもない。

それならば。
もう一つ、応えてくれるだろうか。
目線を下に落としながら、小さな声しか出せなかった。

「あの……動画を消して下さい」

「旭、今度は俺を怒らせるな」

「…………」

理不尽過ぎると思う。
怒ったって私が悪い訳じゃない。
やっぱりこんな人は信じられない。


脅されて、こうなっている。
それは事実だ。

だけどそんなのが理由になるのだろうか。





/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp