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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第39章 ホテルの鬼






――――――



(…えっ!オーナーさん……だったんだ…。)




思わず大きな声を出しそうになった桜は自身の口を手で抑えた。


そのオーナー、橋本 利信の話に依ると鬼の仕業ではと疑うようになったのは鬼を知る宿泊客に鬼殺隊を紹介された今日その日だった。


その宿泊客は朝にホテルを発ってしまったが 以前、鬼殺隊に命を助けてもらった事があると言っていたらしい。




杏「では実際に事件が起こるようになってからは時間が経ってしまっているという事か。見たところ警察は見当たらないが私服で潜入しているのだろうか。」


利「実は……、最初に行方不明者が出たのは一年も前なのです。独り身の…それも身寄りの無い男性でした。ご予定の最後の日の朝、時間が過ぎても出てこられなかった為お部屋を訪ねると宿泊代がお部屋に置いてあったのです。綺麗に荷物も無くなっていたのでその時は皆首を傾げながらも帰られたのかと思いまして…。ですが帰ったところを見た者もいなかったですし 余りにもおかしな事でしたのでよく覚えています。」




そこで言葉を切ると利信は寄せていた眉尻を下げる。




利「……そ、それが…増えていきました。この立地から当ホテルには仕事の用事で使われる独身の男性のお客様が多くいらっしゃいます。そのせいなのか暫く問い合わせのこない様なお客様ばかりで…。」




それを聞いて顎に手をやっていた杏寿郎が首を傾げる。




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