第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
それを見て桜も首を傾げる。
杏「…む?早く戻ってくれ。恥ずかしいのなら俺が脱がすがどうする。だが洋服は以前君が自ら脱いでしまったからな。俺も脱がしてみたいと思っていたんだ。」
訊いておいたにも関わらず、杏寿郎はそう言いながら洋服を脱がそうとし始めた。
「やっ……ま、まって、」
ニットの中をまさぐられる感覚は和服を脱がされる時とは全く異なり、桜の顔は真っ赤になる。
「な……、なんか…変態みたい!変態みたい…っ!!や、やめて…やだっ!!」
元の時代に戻ったような感覚に陥った桜は腕を掴みながらつい言葉を崩してしまった。
そして大正時代の男性に『変態。』と言ってしまった事に青くなる。
そーっと様子を窺う様に視線を上げると杏寿郎は笑顔のまま固まっていた。