第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
杏寿郎を止める事は野暮ではなく桜を救う事になるのだということをユキは知らなかった。
しかし桜の方からユキへ願えばそれは叶う。
杏「…………これはあんまりなのではないか。」
杏寿郎が見下ろす先には白い長い毛を携えたユキの体があった。
「で、ですが、少しという約束を破っています…!恐らく…少なくとも五時間は経っていますよ…!!」
杏「それは本当にすまない!!だが中に出し尽くしたいところを我慢している事も分かってくれ!なのであとニ…あと五回、許してくれないか!!」
「な、なんで増えたんですか…!」
杏「君がどうしても付き合ってくれぬと言うのなら…声は異なってしまうがその姿の君の反応を見ながら人の君を想像し 一人で抜こう。神の体相手にこの様な事をして良いのかは分からないが………、」
そこまで言うとユキを庇うように真っ赤になって怒った桜が人の姿に戻る。
杏寿郎は予想通りだったのか柔らかい笑みを浮かべていた。
杏「本当に愛らしいな。」
しかし桜は洋服を着ていた。
杏「漸く気が付いたのか。脱がされても自身が服を着れることに。」
「………………はい。」
若干悔しそうではあったが素直に返事をした事を褒める様に杏寿郎は桜の頭を撫でる。