第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
「……っ…、ま、まず…っ、私が言葉で止めなければ…何をしてもいいって思っていませんか…っ?」
杏「何でもとは思っていないが、確かに先程は君の言葉を奪って俺の欲を優先した!!すまない!!!」
「…………そういうところがたち悪いんですよー…。」
そう言うと桜は途方に暮れたように布団に突っ伏し倒れ込んだ。
杏寿郎はその行動に何故か にこにこと笑みを浮かべると桜に覆い被さって掛け布団を羽織る。
視界が暗くなって桜が驚いている間に杏寿郎は桜の浴衣を背後から脱がしていく。
「や、やめっ、」
杏「君の方からおかわりを求めるとはな!!君が満足するまで何度も愛するぞ!!!奥が疼くのか!?最近は味わう様に擦ると喜ぶ事にも気が付いているぞ!!それともあれは欲しがって締め付けているだけだろうか!!!」
「えっ!!…お、おかわりなんて言っ、」
杏「この部屋にいるうちは君が布団に触れればおかわりと見做す。以後気を付けろ。」
杏寿郎は急に静かな低く甘い声を出すと、その空気に飲まれて何も言えなくなり只々こくりと喉を鳴らす桜の浴衣を邪魔と言わんばかりに布団の外に投げ、布団の中で再び桜にくぐもった甘い声を出させた。