第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
杏「すまない!!誰かいないか!!!」
女「は、はい!!お湯と手拭いでしたらこちらに…!!」
その用意の良すぎる返事に二人は目を合わせて首を傾げた。
二人がいた部屋は従業員がよく通る道に面した部屋であった。
そんな部屋で杏寿郎は直接挿入した感想をよく通る大きな声で述べ、行為に及んでしまっていたのだ。
こういう話題に興味を持ちながらも縁がなかった若い女達はきゃーきゃー言いながら杏寿郎が桜の了承を得ずに直接挿入し、更に中に出した事まで把握していた。
そして其処に来た頼勇に叱られ、事の経緯を白状すると急いでお湯と手拭いを用意する様にと命じられたのだ。
「どうして用意されているのかは想像したくありませんが助かりましたね。」
杏「うむ!!」
杏寿郎は桜を抱きながら手拭いを湯に浸して固く絞り、ちり紙を用意してから自身をゆっくりと抜いた。
「わ、…わわわっ!い、いつもより多くないですか……?」
杏「うむ。本能というものは凄いな!!」
桜は膝を閉じて体育座りをする様にしながら驚きが勝って自身から出てくる杏寿郎の欲を見ていたが ふと杏寿郎が見ているのが自分自身だと気が付くとパッと顔を赤らめた。
それを見て杏寿郎は纏う空気を緩めて微笑んだ。
杏「やっと君らしい顔を見れたな。」
そう言いながら桜の頬をひたすら甘く撫でて目を細める。