第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
その目の色を見て桜は小さく体を揺らす。
杏寿郎はビクつく体に反して穏やかで満たされた様な優しい瞳をしていた。
「………杏寿郎さん…。」
そんな杏寿郎を桜もまた慈しむように優しく撫でた。
杏寿郎が体重を掛けないように桜に体を重ねると桜は何度もその大きな体を優しく撫で続けた。
「それで………この後どうしたらいいのでしょうか……。」
杏寿郎の下で桜は心底困った様に眉尻を下げていた。
それを見下ろす我に返った杏寿郎も笑顔のまま冷や汗を流している。
杏寿郎の精力は人よりもかなり強い。
今抜けば桜から止めどなく精液が流れてしまうだろう。
かと言ってそれを押さえて女風呂へ向かい 洗い流す訳にもいかない。
「可哀想ですが、やはりお手洗いに流してきま、」
杏「いや、君が一人で十分に流せると思えない。垂らしているところを他の男に見せたくない。厭らしい目で見られるに決まっている。」
焦っている杏寿郎がそう言うと信頼されていない桜は少し不満そうな顔をした。