第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
杏「許可も得ず…してはいけない事だとは分かっているのだが…ッ、避妊具を付けていないと全く違う!!不謹慎だが…気持ちが良すぎて……頭がおかしくなりそうだッ!!!」
熱に浮かされたような声を上げると杏寿郎は横向きだった体勢から桜に覆い被さるようになり、それ以降行為に没頭するように腰を振り続けた。
「きょ…杏寿ろ…さん…?」
不安になって声を掛けるも返ってくるのは荒い呼吸のみ。
再び問い掛けると杏寿郎はまるで黙らせるかの様に桜に口付けをした。
そうして合った目を見て桜はぶるっと身震いをする。
(…戦ってる時くらいに…荒い目……。)
その目を見て桜は杏寿郎が『生命の危機に遭ったから』と言っていた事を思い出した。
杏寿郎の汗が桜に落ちてくるようになるとやっと杏寿郎は口を解放した。
杏「桜ッ……桜ッ!出すぞ…中にッッ!!」
そう言う杏寿郎の目はまだ荒かったが、しっかりと桜が頷くまで眉を顰めて堪えていた。
その迫力に押され、桜はこくりと頷く。
杏「…くッ………ッッ、」
許されると杏寿郎は昂りを桜の奥に押し当てて中に子種を注ぎ続けた。
その際の杏寿郎は相変わらず余裕の無い様子であったが、いつもと異なり瞼だけは薄く開いていた。