第38章 ※分かった事、煉獄家のお出掛け
「な、…なんですか?困ってること…って…。」
杏「怒らないで欲しいのだが…生命の危機に遭ったからか君の中に出したくて仕方ない。抑えていたのだが…。」
それを聞くと余りにも異なる話題に桜は呆気に取られてきょとんとした顔になってしまった。
杏「この話の流れで本当にすまないとは思っている。だが、今は…君の漏れる色香にも耐えられそうにない。させてくれ。」
そう低く言うと杏寿郎は片腕で抱き締めたまま手早く桜の浴衣を軽くはだけさせて下着をずらし、了承を待てずに昂りを桜の中へズンッと勢い良く押し込んだ。
「…ッッ………やっ…きょ、杏寿ろさ、ん…っ」
杏「すまない…っ、抑えられなかった…!!」
そう言いながら優しく口付けると杏寿郎は戸惑う桜の頬を撫でて眉尻を下げる。
杏「先程も言った通り 俺はあまり今世に執着していない。それは生まれ変わる事を信じているからだ。君も俺を信じてその時の為の子作りの練習と捉えて欲しい。…駄目だろうか?」
「…そん、な……こ、こじつけですっ……動かないでくださ……や…やめッ、」
桜は杏寿郎が了承も得ずに行為に及んだ事が初めてであった為、酷く動揺していた。
そして何も付けずいきなりであったその行為は真に杏寿郎の本能を示すものであり、その事実が余計に桜の羞恥心を煽ったのだ。