第36章 任務同行
「そっか。じゃあ一緒に食べよう。」
杏「うむ!毎回だと千寿郎の体が心配だが喉を通らなかったのなら仕方あるまい!!」
そう言って二人がにこにこと受け入れると千寿郎は ほっと息をついた。
―――
千「桜さん。僕はもう済ませてしまったので兄上が出ましたらお風呂にお入りください。」
「うん、分かった!ありがとう。」
桜は自室で羽織りを手に取って眺めていた。
千「……綺麗な羽織りですね。」
千寿郎が思わず見惚れると桜はちょいちょいと手招きをする。
それを見て千寿郎は少し首を傾げながら部屋に入った。
「この色の花…燕子花の花言葉は『幸運が来る』なんだって。杏寿郎さんは癒やす役割を担う私に相応しいって言ってくれたけど 私の方こそ助けられてばっかりだなって思ってね…、」
そう言いながら千寿郎に座布団を勧め座るように促す。