第34章 緊急事態、柱合会議
杏「単刀直入に言うと、桜の色香の濃さが異常だ。」
あまりにも包み隠さず放たれたその言葉にその場の皆が桜を見たが、桜は手のひらで顔を隠してその話題への参加を拒否していた。
小「煉獄、まさかとは思うがここで惚気話をするつもりか?」
桜は具体的な証拠がないのなら小芭内の発想は尤もだと思ったが、それと同時に証明しようと思えば出来る事に気が付くと冷や汗を流し始めた。
「そうですね、煉獄さんは少し…その、勘違いを、」
杏「顔は見せないと約束する。漏れる色香だけでも十分伝わるので少し我慢してくれ。」
そう言って杏寿郎が手を引いて輪から出ようとした為 桜は何をするのかを察して首を横に振りながら抵抗した。
「い、いやです!!この事についてそこまで正確に説明する必要性を感じません!!!待って…本当にいやです!!ユキがまだここで姿を必要としているのならこの姿で帰らなければならなくなります!!」
杏「安心しろ!!俺が抱いて走るのだから問題ない!!!」
そのまるで人攫いに遭っているかのような光景に殆どの者が理解出来ずに只見つめていた。
実「……おい、待てェ…、いくら何でも嫌がりすぎなんじゃねェかァ…?」
し「何をするのか、先に教えて頂けませんか。」
実弥は戸惑いつつも声を掛け、しのぶは杏寿郎の腕にそっと自身の手を乗せた。