第34章 緊急事態、柱合会議
天「ぶッッ」
杏「こんな物を持ってきていたのか!初めて見たぞ!!…それにしてもこれは不死川なのか?変な物が付いているが。」
首を傾げる杏寿郎の隣で天元は腹を抱えて笑い涙を流している。
それを見ると実弥は額に青筋をビキビキと浮かべ、桜も眉を寄せた。
「あの…宇髄さん、その笑い方だとまるで……ば、ばかにしてるみたいに見えちゃいますよ…。」
実「誤解じゃねェ…あいつは心の底から馬鹿にしてやがる。いいからお前は早くそれ消せェ!!」
「え……は、はい!!」
桜は今にも天元に掴みかかりそうな実弥を見て申し訳なさそうに眉尻を下げる。
猫耳によって見た目の怖さが和らぐと思っていた桜は画像を削除すると少し残念そうに小さく息をついた。
そして反省しながら顔を上げると、目線を合わせるように屈んでいた杏寿郎の大きな目と視線が合い 危うく悲鳴を上げそうになる。
杏「光る写真のようだな!!君と撮りたいのだが良いだろうか!!!」
「は……はいっ!!」
驚きながらもそう嬉しそうに笑ってインカメラに切り替えると杏寿郎は動く画面の中の自身を見て笑顔のまま固まってしまう。
対象的にそれに気が付いた天元が実弥から逃れて画面に映り込み、とても楽しそうにブレイクダンスに似た格好いいダンスを踊り始めたので桜は思わず眉をハの字にして笑った。