第34章 緊急事態、柱合会議
「ですが、私はまだ弱い…特にこの体は役に立ちません。先程見せた通り私は癒猫様の姿を借りる事ができますが、それでも勿論不十分です。ですが任務同行を許可して頂けるのなら癒猫様の姿で付いて行きたいと思っています。全く量が足りていないとは分かっていますが、あちらの体では毎日鍛錬をしていて 基礎体力を上げながら呼吸も使えるようになろうと、」
杏「待て。」
「……は、はい…。」
複数人相手に話している途中で遮られ、礼節を重んじる杏寿郎らしくないと桜がとても驚くと 杏寿郎もまた驚いた様子で目を大きくさせていた。
杏「分かっていなかったのか。君はもう呼吸を使えているぞ。瞑想している時だけだがとても長い時間持続出来ている。体は着実にその感覚を覚えていっているだろう。…桜の体に関しては俺が責任を持って鍛えると約束する!!!」
桜は一度目を大きくさせ固まったが 杏寿郎が他の面々にそう大きな声で宣言してくれた為すぐに我に返り、杏寿郎にしっかりと頷いてから再び柱の面々を見渡す。
「皆さんのご迷惑にならない様、これからも鍛錬に励みます!!なので…っ、任務同行をお願い出来ないでしょうか…!!どうかお願いします!!!」
そう言うと桜は目をぎゅっと瞑って深く頭を下げた。