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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第34章 緊急事態、柱合会議



自身の力の証明も出来た事に安堵の息を小さくつくと桜はパッと後ろに下がり実弥にお辞儀をする。


何故お辞儀をされたか分からず不可解な顔で口を開けたままの実弥を置いて 桜はまだ頬を染めたままお館様の元へ小走りで戻った。


ユキはその後を悠々と歩きながら追い、お館様を見上げる。




ユ『桜の力も見せる事が出来た。改めてこちらからの協力を願いたい。』

「ゆ、ユキ…それは私から話すよ。良いでしょうか…?」




そう言ってお館様を見上げると優しく微笑んで承諾するように頷く。


桜の頑なな目の色を見るとユキもすんなりと頷いて鼻先で頬をすりっと撫でた。


それに少し空気を柔らかくすると桜は再び柱達の方へ向き直る。



すると立ち上がって移動まではしていなかったが、皆身を乗り出して実弥の腹を見ようとしていた。




「私は…!」



桜は少し大きな声を出して注目を集めた。

皆が自身に目を向けたのを確認すると喉をこくりと鳴らしてから再び口を開く。



「……私は七歳の時、ユ…癒猫様と友達になった事で平等な関係を持ちました。同じ傷や病気を癒やす力があります。それから……これは特に信じられない事かも知れませんが、百年ほど先の世界から来ました。」


「二十歳のお祝いの日…川で溺れる子供と犬を助けようとして自らが溺れ死にかけました。しかし意識を失った時に癒猫様が "鬼殺隊を助ける使命を背負わせる代わりに命を助けてやってくれ" とお願いしたらしく、私は気が付いたらこの時代へ来ていたのです。」




それを聞いてどこか気に触ったような目をした実弥が口を開いた。




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