第34章 緊急事態、柱合会議
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杏「まだ訊きたい事があるのだがいいか!!」
天「俺が分かる事ならなー。」
杏寿郎が理解の範疇を超えた行動をしていると勘違いしたままの天元は 色を塗った自身の爪の出来栄えを見ながら面倒臭そうな顔をした。
杏「女性は普通どれ程で達するのだ。」
天「そりゃ女の体と男の技量に依るだろ。女の場合は前戯が必要だから俺以外の地味な男なら早くても二十分超えるんじゃねーの。ちなみに俺は、」
杏「そうか…やはり長いのだな。」
杏寿郎の表情に天元は不可解な顔をする。
天「何辛気臭い顔し、」
杏「では どのようにしたら達するのだ。口付けした後 耳に触れただけで達するのはやはりおかしいのだろうか。」
天「そんな筈ねぇだろ。第一ネコは、」
杏「やはりそうか……。」
どんどん深刻になる表情の理由を問いたい気持ちと、言葉を被せ続けられて苛ついた気持ちがぶつかると逆に熱が冷め、天元はスッと興味を失った様な顔になった。
杏「それからコンドムなのだが、ちゃんと売っている場所は無いのだろうか。」
天元はもう答える気を失くしていたが、杏寿郎の妙な言葉を聞くと思わず眉を寄せて反応する。