第34章 緊急事態、柱合会議
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千「兄上!姉上!おはようございます!!」
千寿郎の呼ぶ声に桜は瞼をうっすらと開けると杏寿郎を見つめた。
(朝の鍛錬…私がくっついたままだったから杏寿郎さんまで欠かせてしまった……昨夜ちゃんと切り上げてくれたのに…。)
桜は謝るように杏寿郎の額に自身の額を優しく合わせると布団から出て羽織りを纏い 千寿郎を迎えに行った。
千「おはようございます!兄上を起こしてきますね!!」
「うん。いつも頼んじゃってごめんね。私も起こせたらいいんだけど…。」
桜はそう眉尻を下げながら再び千寿郎を追う様に部屋へ戻り、衣紋掛けへ向かった。
杏「千寿郎!桜!おはよう!!」
千「おはようございます!」
「おはようございます。今日は良い天気ですよー。」
桜はそう言いながら ふわっと微笑むと振り袖を抱いて隣室の襖を開く。
それを見て杏寿郎はハッとしたような顔をして布団から出た。