第34章 緊急事態、柱合会議
「う"ー……。」
杏「すまない!!」
暫く頑張ったもののなかなか欲が収まらず、杏寿郎は桜を抱き締めたまま無意識に力んでしまった。
杏寿郎が唸り声に慌てて腕の中を見ると桜も眠そうな表情でぼんやりと見つめ返す。
杏寿郎は悪いと思いつつも起きた桜と目が合うとパッと明るい表情になり、それがなんとも愛らしく感じた桜は眉尻を下げて微笑むと杏寿郎の頬に手を伸ばした。
(…明日は大事な日だから断っちゃったけど…寝れないくらい大変だったんだ……悪いことしちゃった……。)
「………五回までですよ。」
桜がそう柔らかい声で言うと杏寿郎は眩い笑顔を浮かべ桜を再び強く抱きしめた。
杏「努力する!!!」