第32章 ※ちぐはぐな心と体
そう言うと杏寿郎は額を合わせ、ぞくぞくとする程に低い声を出した。
杏「体の方には褒美になるかもしれないが、君が反省するまで一番弱い所を虐め抜くとしよう。今夜は声を我慢しなくて良いぞ。愛らしく鳴いてくれ。」
「ま、まって…あッッ!!…ーーーッッ!!!」
杏寿郎は額を離すと桜の顔を見つめながら昨夜のように奥をぐりぐりとしつこく刺激し始めた。
桜は目をぎゅっと瞑って只々強すぎる刺激に耐えながら息を乱す。
そのまま抉るような行為に何も言わずに耐える桜を見つめると、杏寿郎は奥を強く突く律動に変えた。
「あッ!!ま、まって下さ…っ、まっ…て…ッッ!!」
杏「今夜はこれもして良いと許しをくれたのは君だぞ!待つ筈がないだろう!!」
「や…っ…、で、でもッ…つよすぎ、てっ…す、すこしでいいので…ッ!もっと、ゆっくり…してくだ…さいッ!!」
杏「そうしたら罰にならんだろう!!それに心が体の反応と近付いてくれるかもしれない好機なんだ、譲り難い!俺は君に激しく愛される行為を求めるようになって貰いたい!!」
「そんな…なれませんッ!あ…諦めて、くださ…ッ、」
杏寿郎はその言葉にぴくりと反応して腰の動きを緩めると、桜の言葉を遮るように再び額を合わせる。