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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第31章 ※歩み寄ること





茂「…え?水琴さん以外の者にも死ぬ可能性があったのですか?…ま、まさか俺達のどちらかが鬼の手にかかって…?」




二人が青ざめるとユキは首を振る。




ユ『茂雄と隆史は水琴を連れてここに帰ってきた。その時 水琴は既に息をしていなかった。そして隆史は自分が斬ったと言っていたよ。家族は事情を聞いて責めはしなかったが、水琴を慕っていたここで働く男が通報した。』



ユ『そして隆史は鬼の仕業で行方不明になった子達を殺した犯人として疑われてしまった。だが隆史はひたすら黙り続け、鬼殺隊の名を出さないまま酷い拷問を受けて死んだとここの者が話していたな。』




それを聞いて隆史はぶるっと身震いをした。


茂雄も普段いがみ合っているとは言え、大事な仲間である隆史の死に様を想像したのか冷や汗をかいた。




茂「…俺ら二人であの鬼を斬る余裕なんて無かった…。あの鬼が水琴さんを異常に大事にしていた事から推測すると、隆史が術が解けて戦いを止めようとした水琴さんを誤って斬って…動揺した鬼をどちらかが斬ったんだろうな…。」



隆「うわー…むだに推測すんなよー…。誰だよ通報したやつー……。」




隆史は自分が斬るかもしれなかった水琴の泣き顔を再び見つめると 苦笑いをする茂雄の隣で頭を抱えてしゃがみ込み、複雑な顔をしたまま大きく溜息をついた。




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