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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第28章 藤の花の家紋の家と癒猫様





ユ『私は大神さまから桜を助ける役割を貰ったように感じている。そのおかげなのか、桜に必要だと思った事が出来るようになった。例を挙げると杏寿郎の前で私の姿にした事などがそれだ。』



「…溺れる前はこんなに色々出来なかったものね…大神さまか…。ねえ、ユキの体はどうして私が借りていた体のように他の人からも見えるの…?それから…わ、私はもう…ユキの姿を借りれないのかな…?」




そう問うとユキは気まずそうに視線を外してしまった。

桜はその反応を見てショックを受けたように目を見開く。




ユ『神の宿るものは沢山ある。御神体…依り代、桜の胸もそうだ。だが、この体だけは一つなんだよ。ここに来て数日は二つ存在してしまっていた。この裏山のものと、桜に貸していたものと。』


ユ『だが、槇寿郎の話を聞いて裏山に意識が向いた時 矛盾を正すように体が一つになってしまった。そして本来は空くべきじゃない状態も正され 私がそこへ入った。桜に貸していた体こそがこれなのだよ。どの子にも見えるのは大神さまがそうさせていたのであろう。そして私が入ってもその性質は保たれたままだった。』



「………そ、う…。ユキが人と話せるようになったのは嬉しいけど…、私は前線へ行かなきゃいけないの…。この体じゃ足手まといだ………どうしよう…。」




それを聞くとユキは何も言えず、髭を下げてただ桜の頬を慰めるように鼻先で撫で続けた。




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