• テキストサイズ

ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第28章 藤の花の家紋の家と癒猫様





男「俺が君を見間違える筈がないだろう!!その顔も、背丈も、声も同じなのに!記憶がないのか!?水琴…水琴……ッ!俺だ…!!君の夫の―――、」




桜はハッとして目を見開いた。





『おとうさん…ここだけ線がすくないね。』


『ああ、子供が一人だけだったんだよ。』


『……なんで?』


『奥さんの方が二十二歳で死んでしまっているみたいだ。旦那さんはその後ずっと他に奥さんを迎えずに生きたんだね。きっと奥さんの事が大好きだったんだろう。』


『…そうなの……。このお名前はなんて読むの…?』




『これはね……みことさん。それから―――、』







「よ、りみち…頼勇さん……、」




桜の独り言のような小さな声に頼勇は体を揺らした。




頼「……ああ!ああ、そうだ!!!」




そう言って頼勇がまた桜を抱き寄せようとした為、杏寿郎はそれを遮るように桜の腕を引いた。





/ 2679ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp