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ねこ神様と太陽【鬼滅/煉獄さん/救済】

第27章 仲直りとお買い物





杏(俺といるからなのか、もう克服しているからなのかは分からない。男に危機意識を持ち続けてもらう為には前者であって欲しいものだが…それにしても………、)




杏寿郎は先程すれ違った男を振り返ると殺気を込めた視線を送る。

男は足を止めて桜を呆けた顔で見つめていたが、その視線に目を見開いて顔を青くする。



桜が少し首を傾げて振り返ろうとすると、杏寿郎は優しく頭を撫でてそれを遮った。



杏「気にするな。街並みを見ていた。」




杏寿郎は嫉妬の解決方法を未然に防ぐというものに変えていたのだ。




杏(さらに愛らしくなるとは思わなかった。桜の気持ちは嬉しいが…、これで何人目だ。)




―――



一方、桜の方もすれ違う女性の目がもれなく杏寿郎に向くのを見て眉尻を下げていた。




(さすがお見合いの話が "馬鹿みたいにくる" 杏寿郎さん…。)




その杏寿郎に向く視線も問題だったが、桜は自身と目が合うたびに全ての女性がふわっと微笑んで去っていく事も気に掛かっていた。




(……何でだろう…微笑ましい兄妹のように見えるのかな…。)




女性らの目には、気持ちがだだ漏れている桜の表情が愛らしく映っていた。


その為、桜に対し ただ好感を含んだ微笑みを向けていただけだったのだが、桜はこの先が思いやられると更に眉尻を下げたのだった。




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