第24章 不思議な縁と晩酌
それから千寿郎が夕餉の支度の知らせに来る前に二人は仲良く何て事の無い話をして過ごした。
その間杏寿郎は桜を胡座の中に入れ、後ろから抱き締めて桜の頭に自身の顎を乗せていた。
そして桜は自身に触れる大好きな杏寿郎の髪をずっと撫でていた。
「杏寿郎さんのこの髪…私とても好きです。杏寿郎さんらしくて。」
そう言うと桜は後ろを軽く振り返ってふわりと微笑む。
杏寿郎はその言葉にを聞くと桜の髪を優しく梳いた。
杏「俺も君の髪が好きだ。柔らかくて真っ直ぐで、とても綺麗な髪だ。するすると滑らかなので梳いていて気持ちが良い。」
そこまで言うと杏寿郎が何かに気が付いたように頭から顎を離す。
杏「そういえば君は首から下の毛が一切ないな。女性は皆そういうものなのか?」
それを聞いて桜は固まった。
桜は周りの女友達の影響で自然と永久脱毛をしていたのだ。
(処理したって言うの何だか恥ずかしい…。)
「……先の時代では同じような人が結構いますよ。」
杏「そうなのか!すべすべとしていて肌も柔くてとても気持ちが良い。…だがあまり触るとまた勃ってしまうな!」
そう笑うと杏寿郎は桜の腕からパッと手を離した。