第23章 ※愛し方
それを聞くと杏寿郎は桜を再び優しく布団に寝かせ、掛け布団も被せる。
その行動に桜が首を傾げると杏寿郎は自身も布団の中に入って桜に跨り胸に口付けを落とした。
「…っ!!」
杏「これならあまり見えないだろう。…なのでその腕を下ろしてくれないか。」
杏寿郎は胸を隠す様子が拒絶するような姿にも見え 良い感情を持っていなかったのだ。
桜はその低くピリッとした声から先程の杏寿郎を思い出し、眉尻を下げて迷っていたがとうとう目を固く閉じて震えながら自ら腕を開いた。
小さく万歳をしたような姿で自身に震える裸を差し出す桜を見下ろすと杏寿郎は興奮から身震いをする。
杏「堪らないな。以前は俺の腕の中で何とも思っていない顔をしていというのに。俺だけにはいつもそのように従順でいてくれ。」
「あ、あの時は理由が…あッ…ぅ……ッッ!!」
桜の返事を待たずに杏寿郎は頂きを熱い舌で擦るように強く舐めた。
まだ加減を知らない杏寿郎の強い愛撫に桜は酷く体を震わせていたが なんとか応えようと必死に布団を掴む。
一方杏寿郎はまた一つのことしか見えなくなり、無意識に自身の昂りを桜の腹に擦り付けながら獅子のように髪を揺らして熱心に愛撫をし続けた。
「………………痛ッ!?…ま、って!………な、なに…して………、」
天元は桜が振ったはずの杏寿郎に毎晩 無理矢理に犯されていると勘違いをして同情し、少しでも良くなるようにと杏寿郎に知識を与えたが 文が重くなる為に事細かには書けなかった。
なので杏寿郎の知識はまだ不完全で、触れ方は大体が本能のままである。
その結果、加減せずに歯で強く頂きを噛み始めた。
(い…いた…………ぃ……ッ!!)
「杏寿郎、さんッ!!そ、れ…強すぎっですッ!い、た……やめ……て!杏寿郎さんっ!!!」
大きな声も聞こえていない様子の杏寿郎に桜は青ざめる。