第23章 ※愛し方
「…えっ!?あの、杏寿郎さん…一緒にお布団に入るのは良いのですか……?」
桜が困惑してそう訊くと杏寿郎はにこっと笑う。
そして布団の上に腰を下ろすと桜を胡座の中に収め、懐から手紙を出した。
杏「夜に柱の同僚に要を飛ばしたろう。あの返事だ。女性の自慰の方法と…、それから愛し方について書いてある。あと何故か君に酷く同情していたな。」
それを聞くと桜は途端に真っ赤になる。
(い、今…聞くの?この体勢で……?まさか実践はしないよね…。同情って…?同僚の方は何を心配しているの…?)
そんな動揺をしている桜に構わず杏寿郎は手紙の内容を説明しだした。
杏「まず、女性の自慰は思ったよりも俺がしたものと似ていた。と言っても二つあるうちの一つが、だが。」
それを聞き、普段大事な所を優しく刺激しないように洗っていた桜は首を傾げる。
一方、杏寿郎は予想通りの反応に微笑んだ。
杏「男根ではないが、それに似た小さな突起がある。それを刺激すると達するそうだ。それから、赤子を産むための穴を刺激しても達するらしい。前者の方が容易いと書いてある。」
具体的に聞いて真っ赤になっている桜を杏寿郎は目を細めて優しく撫でた。
杏「君のあの色香…、朝に俺が暴走してたくさん果てさせた後に薄まったんだ。恐らく定期的に自慰をすれば君の身は少しだとしても確実に安全に近付く。」
それを聞いて桜は目を大きくする。
杏寿郎の彼らしい優しさに不意を突かれ、嬉しさから胸が一杯になったのだ。