第21章 受け入れる決意
頬を染めて一生懸命になっている姿を見て、杏寿郎は目を細めて微笑むと桜の額に口付けをした。
杏「…………すまない。」
杏寿郎は桜の頭に顎を乗せたまま、低い声を出した。
一方、桜は次の言葉を察して身を固くしていた。
太ももに覚えのある感触があったからだ。
杏「君が愛らしいのでな…また元気になってしまったようだ。」
桜の頭から顎を外すと、杏寿郎は困ったように眉尻を下げる。
桜も眉尻を垂れさせたが放っておくことも出来ない。
顔を赤くして俯くと、小さな声を出した。
「口付けだけなら、協力できます。」
それを聞くと杏寿郎は余裕無さそうに笑いながらお礼を言った。
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元々 精力の強い杏寿郎は、二桁を超えても繰り返し勃ってしまった。
だが、無知な二人はこういう物なのだろうと勘違いをして、困りながらも根気強く続けた。
そして二人が眠りにつく頃には朝日が昇りだしてしまっていたのだった。