第20章 ※一人で
杏「鍛錬をしてくる!寝ててくれ!あわよくば鎮めた後またここで寝たいのだが良いだろうか!」
勢い良く言われ、桜はたじろぎながら頷いた。
しかし、すぐに首を傾げ、上半身を起こすと杏寿郎の手を掴む。
「あ、あの、さっき言ってた自慰…を、すればいいのでは……。」
その言葉に杏寿郎は固まる。
杏「……ああ…そうだな。では厠に行ってくるとしよう。」
その言葉に桜はまた首を傾げた。
「お手洗いでするものなのですか?」
杏「…いや。だが、ここには君がいるので良くないと思う。」
余裕のない杏寿郎に対して、桜は興味が勝って質問が止まらない。
「何故ですか?本当に擦るだけで終わるのですか?杏寿郎さんも今くらくらするのですか?」
杏寿郎は流石に眉尻を下げた。
杏「……君は見ないほうがいいかと思う。俺もした事がないから詳しくは分からないが、擦るとしか聞いていないな。今はくらくらというより…我慢をしている。」
それを聞いてまた桜は質問をしようと杏寿郎に寄った。
その際、まだ横に向けていた杏寿郎の下半身が僅かに擦れる。